説明
* 鬱蒼と生い茂るツバキの森に出会える場所 *
舒川(ソチョン)八景のひとつに数えられる馬梁里(マリャンニ)ツバキの森は、天然記念物に指定されている場所です。
この森には樹齢およそ500年のツバキの木85本が8,265平方メートルの敷地に鬱蒼と生い茂り森をなしています。
3月下旬から5月初旬まで青々とした椿の葉の合間につつましやかに咲く紅色のツバキの花を楽しむことができます。小高い丘の上にある冬柏亭(トンベクジョン)に上ると西海(ソヘ)の青い海原や美しい夕日を眺めることができます。
特に目の前に浮かぶ島・オリョク島の風景と相まって、海原の風景も一枚の絵を見るような絶景を誇ります。
馬梁里ツバキの森の西側は風が強くツバキの木は数本しかなく、反対の東側にはおよそ70本のツバキの木があります。
チャノキ(茶の木)同様、ツバキ科ツバキ属に属するツバキは高さが7メートルほどまで育つ暖帯性常緑樹ですが、馬梁里ツバキの森にあるツバキはこの強い風の影響で高さが2メートル前後までしかなく、横に広がるように成長しています。
馬梁里ツバキの森にはツバキをめぐる言い伝えも残っています。
およそ500年前、馬梁の水軍の武官・水軍僉使(スグンチョムサ)が、海辺で成長する花々をたくさん増やせば、村に笑顔の花が咲き、村が栄えるだろうというお告げを夢の中で見て、翌日海辺に行ってみると本当に花があり、その花をさらに育てて増やしたといういい伝えが残っています。
この言い伝えが始まった後も村の人々は毎年陰暦の正月にここに集まり、大漁と海での無事を願う祭祀を行っているといいます。
現在、この森は村の防風林の役割も果たしています。またこの地域は地球の自転・公転の関係で西海(ソヘ)の海岸で日の出や日の入りを同じように眺めることができ人気を博している場所でもあります。
馬梁里には大規模な発電所があり、発電所の裏手にある道を歩き、丘の石段をしばらく上がっていくと、丘の上に冬柏亭(トンベクジョン)という東屋があります。
この丘に生えているツバキの木は距離を置きつつ植えられており、木の形は円形に近い形になっています。ここのツバキは防風の目的で植えられたということですが、風を遮る役割はあまり果たしていないようです。
*馬梁里ツバキの森のもうひとつ別の見所・冬柏亭*
馬梁里ツバキの森は西都(ソド)初等学校からおよそ4.5キロメートル離れた海辺の小高い丘の上にあります。
丘を少し上ると冬柏亭というこじんまりとした東屋があります。この近くにおよそ80本ほどのツバキの木があちらこちらに植えられています。
一方、馬梁里ツバキの森は韓国で数えるほどしかないツバキの森で、ツバキが育つ北限線の上に位置しており、植物分布の上においても価値が高い森となっています。
また豊漁祭や昔から伝承する言い伝えが残る森としても有名で、その文化的価値も高く、天然記念物に指定され保護されています。
椿の木はチャノキ同様、ツバキ科ツバキ属に属する木で、韓国をはじめ、日本・中国などの暖かい地方に分布しています。韓国では南部の海岸や島に自生しています。花は初春に開花し、その花はとても美しく、開花の時期によって春柏(チュンベク)、秋柏(チュべク)、冬柏(トンベク)と呼んでいます。
馬梁里のツバキの木は春柏常緑闊葉喬木で、葉が厚く、表面が濃い緑色で光沢があり、葉が多くびっしりと付いていて大変美しく見える木です。それだけではなく、晩冬から咲く真紅の花は晩春まで満開で、長い間その美しさを眺めることができます。
* 龍王に祭祀を執り行う建物、馬梁堂チプ*
およそ500年前、ここに住む村の人々はいかだに乗って海で魚を獲っていましたが、荒れる海で命を落とすことも少なくありませんでした。
そんなある日、夫と息子を失ったとある老婆がその海原から龍が昇天したのを見て、龍王を手厚く崇めれば禍を逃れることができる、とふと思いました。その白髪の老人は夢の中で海岸の砂浜で棺に入っている先皇5人を見つけ、それと同時にツバキの種を手に入れました。先皇は神霊を祭る祠・神堂に祀り、ツバキの種はその祠の周りに植えました。その種は森の85本の椿の木へと成長し鬱蒼と生い茂りました。
毎年正月の最初の日にはここ馬梁堂チプへと上り、3日目まで祭祀を執り行っており、この風習は今日まで継承され、祭祀を行ってからというものの海で漁を行っても禍が起きなかったと伝えられています。
祭祀は船艙祭、読経、テジャビ、マダン祭、龍王祭、村の人々が共同で道で行う祭儀・コリ祭と続きますが、それに先立つ祭祀が始まる数日前には各家庭から米を一枡ずつ供出してもらい、また神堂近くには豊漁、万船(大漁)を祈願する漁船旗数十本を立てたり、祭祀を執り行う人の衣装を準備して祭祀に備えます。
ホームページ
http://www.seocheon.go.kr/tour.do
ご利用案内
お問い合わせおよびご案内 : +82-41-952-7999
駐車場施設 : あり
休みの日 : 1月1日、ソルナル(旧暦1月1日)・秋夕(旧暦8月15日)
利用時間 : 9:00~18:00(冬期 9:00~17:00)
※終了時刻30分前まで入場可能
詳細情報
Admission Fees
大人 1,000ウォン
位置
チュンチョンナム道ソチョン郡ソ面ソインロ235ボンギル103