観光 - 韓国旅行情報

龍頭寺址鉄幢竿(청주 용두사지 철당간)

龍頭寺址鉄幢竿(청주 용두사지 철당간)

2019-08-19

忠清北道 清州市 上党区 南門路2街 48-19

* 災いを救った幢竿、龍頭寺址鉄幢竿 *

1962年12月20日、国宝第41号に指定された清州(チョンジュ)龍頭寺址(ヨンドゥサジ)鉄幢竿(チョルダンガン)。
花崗石で作られた基礎となる支柱は高さ4.4m、その上に立てられた鉄幢竿の高さは12.7m、繋ぎ合わされた鉄幢竿ひとつひとつを構成するそれぞれの鉄筒の高さは63cm、鉄筒の直径は40cmとなっています。
幢竿(タンガン)は寺で祈祷や法会などが行われる際に掲げる旗・幢を挿す柱のことをいいます。
新羅時代以降、寺を建立する時にはこの幢竿が数多く設置されましたが、現在ではほとんどの場合、石で作られた支柱を残すのみとなっており、旗を挿す部分の幢竿は無くなってしまっています。
鉄幢竿としては宝物第256号・公州(コンジュ)甲寺(カプサ)の鉄幢竿や京畿有形文化財第39号・七長寺(チルジャンサ)幢竿、そしてこの龍頭寺址鉄幢竿の三つを残すのみとなっています。
幢竿の支柱は花崗石で作られ、二つの支柱が向かい合って立っています。その間に円筒形の20の鉄筒を縦につなぎ合わせ鉄製の幢竿を作り、立てました。
石造りの二つの支柱の外側の中央には縦にくっきりとした線を刻み込み、単調にならないように変化を与えたデザインとなっており、また支柱の一番上には幢竿を固定する仕掛けを設け、幢竿がゆれないよう工夫が凝らされています。
特に鉄幢竿の下から三つ目の鉄筒に鉄幢竿を立てた経緯やその過程が刻まれています。 この銘文によれば962(高麗光宗13)年に建立され、元々幢竿は30の鉄筒を繋げて作られていたということです。


* 龍頭寺址鉄幢竿にまつわる言い伝え *

鉄幢竿にはこんな逸話が後世に伝えられています。
その昔、清州は洪水が頻繁に発生し、庶民が度々被害を被っていました。そんなある日、とある占い師が大きな帆柱を立てれば、このあたりが船の形になり災難を逃れることができると語り、その言葉をきいた人々は帆柱の役目を果たしてくれる幢竿を立てました。
すると立てるやいなや、それ以降清州の町を洪水が襲うことはなくなりました。この時から人々は清州を舟城(チュソン)と呼ぶようになったといいます。

スアムゴル壁画村(수암골 벽화마을)

スアムゴル壁画村(수암골 벽화마을)

2023-09-14

チュンチョンブク道チョンジュ市サンダン区スアムロ58

スアムゴルは清州を訪れる観光客が必ずといっていいほどやってくる最高の人気を誇る観光スポット。
ここは韓国戦争(1950~1953年・休戦)の後、避難民が定着しできた小高い丘の傾斜面に家々が建ち並ぶところで、以前は寂びれた町の姿でしたが、2007年に推進された公共美術プロジェクトにより町に変化が起きました。町のあちらこちらにかわいらしく華やかな壁画が描かれ、町は活気を取り戻しました。
その後、ソ・ジソプ主演の『カインとアベル』(SBS・2009年)、ユン・シユン、ユジン(元SES)主演の『製パン王キム・タック』(KBS2 ・2010年)などテレビドラマのロケ地として知られるようになり、スアムゴルを訪れる人々の数が次第に増えてきました。
牛岩山(ウアムサン)の中腹にあることから、清州市内を一望できるのも魅力です。
夕陽が沈む頃の光景は大変美しいものがあります。ドラマのセットを利用した飲食店や眺めのよいカフェも数多くあります。

スアムゴルカフェ通り(수암골 카페거리)

スアムゴルカフェ通り(수암골 카페거리)

2023-12-26

チュンチョンブク道チョンジュ市サンダン区ス洞

清州(チョンジュ)の牛岩山にあるスアムゴル村の道路沿いにカフェが集まって形成された通り。スアムゴルの丘の上にあり、ほとんどがテラス式のカフェなので清州市街を一望でき、夜に行けば夜景も楽しめます。近くにスアムゴル公園やドラマ通りもあります。

清州中央公園(청주 중앙공원)

清州中央公園(청주 중앙공원)

2024-01-31

チョンブク特別自治道チョンジュ市サンダン区サンダンロ55ボンギル33

清州(チョンジュ)市内の真ん中にある清州中央公園は、文化遺跡と見どころが満載の憩いの場です。樹齢1,000年以上の大きなイチョウの木は、中央公園のシンボルとなっています。高さ30メートル、周囲は約8メートルにもなり、荘厳な中にもぬくもりが感じられます。イチョウは、葉が鴨の足に似ていることから「鴨脚樹」とも呼ばれていました。高麗時代に建てられた由緒ある楼閣(四方を見渡すことができる扉や壁のない屋根裏のような高い建物)の望仙(マンソン)楼は、清州で最も古い木造建築です。朝鮮時代の乱を鎮圧する官職「兵馬節度使」が出入りした門、兵馬節度使営門もあります。園内ではコンサートや発表会が開かれることもあります。

牙山市温泉観光特区(아산시 온천 관광특구)

牙山市温泉観光特区(아산시 온천 관광특구)

2024-03-15

チュンチョンナム道アサン市オンチョンデロ1459一帯
+82-41-540-2689

牙山(アサン)には温陽(オニャン)温泉、道高(トゴ)温泉、牙山(アサン)温泉という3つの大きな温泉地が集まっています。温陽温泉は韓国最古の温泉で、道高温泉は保養温泉として有名です。牙山の北部に位置する牙山温泉は、温泉水を活用した様々な水遊び施設を備えているのが特徴です。3つの温泉地には、温泉を利用したホテル施設がたくさんあります。

泰安薪斗里海岸砂丘(태안 신두리 해안사구)

泰安薪斗里海岸砂丘(태안 신두리 해안사구)

2024-07-31

チュンチョンナム道テアン郡ウォンブク面シンドゥ里サン263-1

忠清南道(チュンチョンナムド)泰安郡(テアングン)薪斗里(シンドゥリ)海水浴場にある「薪斗里海岸砂丘」は韓国で唯一の砂丘で、泰安八景のひとつに数えられています。砂漠のように広がる薪斗里砂丘は、氷河期以降、約1万5000年前から徐々に形成されたものと推定されており、強風によって波が発生し砂が海岸に徐々に運ばれ堆積し長い歳月をかけて砂丘となりました。また砂丘では砂漠で見られるような独特な砂紋を見ることができます。全国最大のハマナスの群落地で、他にもコウボウムギ、スナビキソウ、ハマボウフウなどの珍しい植物が分布しており、またヒョウモンカナヘビやヒバリ、ジムグリガエルなどが生息してます。

指定現況
天然記念物

寿岩コル展望台(수암골전망대)

2022-12-27

忠清北道 清州市 上党区 寿岩路5番キル2

寿岩(スアム)コル(谷)は韓国戦争(1950~53年・休戦)以降、避難民が定着し形成された町です。町の高台の道路には寿岩コル展望台があります。清州(チョンジュ)市内が一望できる眺めのよい場所です。また展望台の下にはカフェ通りもあります。

遯岩書院[ユネスコ世界遺産(文化遺産)](돈암서원 [유네스코 세계문화유산])

2021-07-30

忠清南道 論山市 連山面 林3キル 26-14

* 金長生を祀る書院、遯岩書院

遯岩書院(トナムソウォン)は、朝鮮時代の仁祖12(1634)年、現在建てられている場所から1.5キロメートル離れた里山に建てられました。
遯岩書院は 顕宗(ヒョンジョン)元(1660)年、王から扁額を下賜を受け、賜額書院となりました。しかし、立地している場所が低地にあり洪水になると水が庭まであふれてくることから、高宗17(1880)年、現在の場所である林里(イムニ)74番地(書院村)へ移築されました。
また遯岩書院は 高宗3(1865)年に行われた書院撤廃令の対象からも外れるほどの書院でした。3間の幅がある高柱の大門・入徳門(イットッムン)を入ると、正面に養性堂(ヤンソンダン)、左手に凝道堂(ウンドダン)があり、養性堂の裏手には祠宇(祠堂)があり、この他敷地内には蔵板閣(チャンパンガク)、静会堂(チョンフェダン)、山仰楼(サンアンヌ)の建物があります。
遯岩書院では地元の儒林らが毎年陰暦2月と8月中旬ごろの中丁の日に祭祀を執り行っています。
祠堂の建物の前面には1間分の広さを確保し建物の内部に食い込むような形で作られた玄関口のようなスペース・前退(チョンテ)があり、床材には瓦のように焼いた瓦板が使われています。祠堂の建物内部は井桁に組んだ板の間となっています。正面の柱の間には四枚で構成された引き戸がつけられており、建物両脇と後方の壁は漆喰壁となっています。
軒の端の重さを支えるため柱の上部に取り付ける木組・栱包(コンポ)は、二翼工外出目と呼ばれる木組の工法と同様の手法で組まれています。柱と梁が交わる隅の部分に取り付ける梁奉(ヤンボン)は伝統的な姿となっており、 柱の上部を左右につなげる木材・昌坊(チャンバン)の上に設けられた華盤型の草刻盤は柱の間に1つずつあります。
屋根の架構は退高柱を立て、退梁と大梁を掛けわたす木材は海老のように曲がったものを使います。大梁の上に一種の包台工を取り付け、退高柱とともに宗梁を支え、そのさらに上の宗梁に波蓮台工を置き、建物最上部にある上梁を支えます。
祠宇(サウ=祠堂)には朝鮮時代中期の思想家・金長生(キム・チャンソン)を主享とし同時期の文臣3人、金集(キム・チプ)、宋浚吉(ソン・ジュンギル)、宋時烈(ソン・シヨル) 先生の合わせて4人のみを文廟に祀る他ではあまり見受けられない昔の賢人を祀る先正書院です。
遯岩書院の碑文によれば、部屋、板の間、縁側、 行廊がある凝道堂があったといい、凝道堂の左手に居敬斎(コギョンジェ)、右手に精斎(チョンイジェ)がありましたが、建設当時の原型のままで残っておらず、当時どのような建物であったのか察することができないのが残念な点です。


* 遯岩書院の意義と評価

光山金氏は連山地域で代々暮らし、多くの人材を輩出してきた湖西(ホソ)地方の名門士族の一族です。
このような理由から遯岩書院は西人-老論系を代表する書院で、1871年書院毀撤令の際にも潰されず残され、今日に至っています。特に金長生が他界した後、弟子や文人らが作った遯岩書院冊版などさまざまな資料が残されています。
このように遯岩書院は、湖西(ホソ)地方(現在の忠清道)をはじめ畿湖(キホ)地域(現在の京畿道・黄海道南部・忠清南道北部)で尊崇される書院として、金長生を祀る書院の中で最も重みがあり影響力のある書院として知られています。
現在に至るまで良い状態で保存・管理がされ、地元の歴史を研究する郷土史料としても保存的価値が高い書院となっています。
加えて、湖西地方の人々の動向を研究する上で素晴らしい史料でもあり、また当時の実力者・金長生の影響力を知ることができるのもこの遯岩書院です。

* 所有 - 光山金氏宗中

武城書院[ユネスコ世界文化遺産](무성서원[유네스코세계문화유산])

2024-04-08

チョンブク特別自治道チョンウプ市チルボ面ウォンチョン1ギル44-12

武城(ムソン)書院は、新羅時代の学者、孤雲(コウン)崔致遠(チェ・チウォン)を称える書院で、1615年に建てられました。朝鮮時代の儒学と文化を理解する上で重要な文化財であり、書院の建築様式を体現する建物という評価を受け、ユネスコ世界遺産に登録されました。建築物の本来の姿がよく保存されており、古いイチョウの木など周りの景色も美しい書院です。

筆岩書院[ユネスコ世界遺産(文化遺産)](필암서원 [유네스코 세계문화유산])

2021-07-30

全羅南道 長城郡 黄龍面 筆岩書院路 184

筆岩書院(ピラムソウォン)は1590年に河西・金麟厚先生の後学と湖南の儒学者が中心となって建てたもので、1659年に王より「筆岩」の扁額が下賜されました。金麟厚先生は湖南で唯一、文廟に位牌が祀られています。筆岩書院には宝物第587号に指定されている古文書(奴婢譜、院長先生案、執綱案、院籍、奉審錄、書院成冊など)や朝鮮の第12代国王・仁宗が金麟厚先生に下賜したという墨竹圖、河西遺墨など、60点余りの資料が残されています。筆岩書院は興宣大院君の書院撤廃を免れた47の重要書院のひとつで、日帝強占期や韓国戦争時にも被害を免れました。