2022-08-16
カンウォン道ヤング郡パンサン面ピョンファロ5182
地元・楊口(ヤング)方山(パンサン)地域の白磁が展示されている楊口白磁博物館(旧・方山磁器博物館)。この博物館では博物館所蔵の白磁をはじめ、陶枕、匣鉢(カッパル=こうばち)などの窯道具に至るまで白磁に関するさまざまな展示を行っています。また、白磁に関連する様々な映像も上映されており、方山地域の白磁の変遷を知ることができます。
体験スペースには電気窯、ガス窯、薪窯など様々な焼き窯があり、屋外・室内問わず白磁体験が可能で、そのスペースはおよそ230平方メートルの規模を誇ります。この体験スペースでは土を作る方法や成形、そして窯で直接焼いて磁器が作られる全過程を体験することができます。
高麗時代からすでに陶磁器の生産地として注目されていた江原道(カンウォンド)楊口郡(ヤンググン)方山面(パンサンミョン)ですが、朝鮮時代には京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)の分院(プノン)で作られる白磁の原材料を供給していた場所として知られ、広州・分院白磁の技術や造形美がここに伝えられました。
方山面一帯の陶窯址の発掘調査の結果、40基の窯跡が確認されています。当該地域は楊口郡内の現・方山面内にある長坪里(チャンピョンニ)、漆田里(チルチョルリ)、県里(ヒョルリ)、松峴里(ソンヒョルリ)、五味里(オミリ)、金岳里(クマンニ)の6地域と、隣接する楊口邑(ヤングウプ)にある上無龍里(サンムリョンニ)を含む計7地域になります。長坪里では7基、漆田里5基、県里4基、松峴里7基、金岳里4基、五味里4基、上無龍里9基の計40基が確認され、およそ7つの地域で白磁を制作する時に使ったとみられる原材料が確認できました。
朝鮮時代後期に王室の官窯・分院で作られた白磁の原材料の主要な供給元のひとつがここが楊口郡であったことから、原材料の需要と供給の関係にあった広州分院白磁とのつながりもあったことが分かります。実際に楊口で見つかる白磁、青華白磁などは、特に朝鮮後期の分院白磁と造形的観点から非常に強い相互関係が見受けられます。
楊口は韓国戦争勃発前まで窯業が続いていた場所で、朝鮮時代から近代へと移行する時期の韓国の近代陶磁産業の歴史を垣間見ることができる重要な遺跡となっています。
楊口・方山の白磁生産600年の歴史を伝える楊口白磁博物館では、朝鮮王朝最後の官窯・分院里青華白磁と双肩をなし王室白磁を庶民層にも広めた朝鮮白磁の最後の名品・方山青華白磁の壺を中心に、良質な楊口白土が生み出した白い朝鮮白磁の威光とその流れを感じることができます。
2024-02-06
ソウル特別市ノウォン区トンイルロ1238
ソウル市立北ソウル美術館は面積17,113平方メートル、地上3階、地下3階建ての美術館です。地上1、2階には、大型展示ホールが4つあり、1年中、企画展示会などが開催される他、地下1階の子どもギャラリーには子どものための常設コーナーが併設されています。また市民の声を反映させたオーダーメイド型教育プログラムや多様な文化芸術プログラムが企画されるなど、さまざまな文化芸術に触れ合うことができます。
2022-09-13
テグ広域市チュン区テピョンロ141
大邱(テグ)コンサートハウスは2011年4月から2013年8月まで2年6ヶ月の工事期間を経て国際的な水準の音響施設を備えた専門コンサートホールとして生まれ変わりました。館内にはコンサートホール(1,284席)、チェンバーホール(248席)、展示室、練習室などがあります。
2024-03-05
ソウル特別市ヨンサン区イテウォンロ294
+82-1544-1591
ブルースクエアは、漢南洞(ハンナムドン)に位置する多目的公演会場です。1,766席の客席をもつミュージカル専用劇場の新韓カードホール、1,400席規模の多目的公演会場のマスターカードホールで構成されています。他にも、7万5千以上の書籍が読めるブックパーク、南山(ナムサン)の眺望が楽しめるテラス付きのカフェなどがあります。毎年話題の作品を上演するので、訪問する人がたくさんいます。
2020-09-09
ソウル特別市 麻浦区 臥牛山路29ナキル20
+82-2-3141-1377
非営利活動法人の「オルタナティブスペース・ループ(LOOP)」は、有望な若手アーティストを対象に、画廊のレンタルや展示会に必要な各種サポートを幅広く提供する場所です。1990年代末、貸し画廊を主な収益としていたギャラリーとは対照的に、オルタナティブスペース・ループは、お金のない若手アーティストのために展示の機会を提供する空間として設立されました。1992年2月、上水洞に初めてオープンし、2005年、現在の西橋洞に移転しました。
地下1階と地上1階では、主に新人アーティストによる展覧会が行われ、2階には訪問客がゆっくり休めるよう、小さなカフェが併設されています。このカフェは、単にコーヒーを飲む空間ではなく、ディスカッションやパーティー、セミナー、読書空間など、文化や芸術が観客の日常と交わる新しい形の文化空間として活用されています。
オルタナティブスペース・ループは、設立当初から今まで、毎年十数回の展覧会や公演イベントを開催してきました。また、ティラナ(Tirana、アルバニア共和国の首都)ビエンナーレへの参加など、幅広い国際交流活動を展開しています。
2021-07-23
ソウル特別市 冠岳区 落星垈路 101
児童・生徒の科学教育や科学担当教諭向けの研修をはじめ、ソウル首都圏の児童・生徒、一般の人々を対象とする科学公園(ソウルサイエンスパーク)としての役割を担っているソウル特別市科学展示館。
ソウル特別市科学展示館はソウル特別市科学教育院、ソウル特別市教育科学研究院を経て、現在の場所に2004年7月オープンした施設です。
児童・生徒、そして一般の方々が自由に利用できるように無料で開放しています。
2021-03-05
釜山広域市 東区 子城路133番キル 16
+82-51-630-5200
釜山市民会館は、現存する韓国国内にある公共の文芸会館の中で最も長い歴史を誇る施設で、1973年10月10日に開館しました。
総客席数1,606席の大劇場や407席の小劇場をはじめ、ハンスルギャラリー(1・2階)、ハンスルアートショップ、カフェテリアなどがあり、さまざまな行事が行われる文化芸術の拠点として、釜山地域を代表する文芸会館となっています。
2022-09-29
キョンサンナム道ハドン郡ファゲ面サンゲロ571-25
慶尚南道河東郡智異山の麓にある「河東(ハドン)野生茶博物館」は河東郡名物の野生緑茶の普及を目的に設立されました。茶文化の伝統を継承・発展させ、河東緑茶の素晴らしさを広める場として栽培地と双磎寺に隣接した場所に建てられています。
河東茶の歴史と文化を理解し、茶の神秘を体験する「茶文化展示館」や伝統作法体験・河東緑茶茶礼体験ができる「茶体験館」、さまざまな名品河東茶を購入できる販売コーナーがあります。また、茶文化広場には河東茶の歴史を時代別に紹介する御茶園や茶村ジョン・サング詩碑があり、四季を通して観光客の憩い場として利用されています。その他、文化体育観光部が指定する河東野生緑茶文化祭りも毎年開催されています。
2022-09-28
カンウォン道ヤング郡ヘアン面ヘアンソファロ35
楊口(ヤング)戦争記念館は、6・25戦争(韓国戦争)当時、楊口地域で激戦となった兜率山(トソルサン)、大愚山(テウサン)、血の稜線、白石山(ペクソクサン)、パンチボウル、加漆峰(カチルボン)、断腸の稜線、949高地、クリスマス高地戦闘の9つの戦闘すべてを網羅した戦闘史に再び焦点を当てるとともに、先烈の犠牲精神と業績を称え、戦後世代に護国の精神と国を愛する心を養う護国の殿堂として活用する目的で建設、2000年6月20日開館しました。
楊口戦争記念館は、敷地3,491平方メートル(1,056坪)、建物413平方メートル(125坪)、展示面積334平方メートル(101坪)を誇り、内部展示には無念の場、歓迎の場、出会いの場、理解の場、体験の場、確認の場、追念の場、屋上、思索の場などがあります。また展示施設には戦闘場面のジオラマ、動画、スライド映像が融合した3方向マルチ映像室やミラクル映像システムが完備されています。
2022-11-23
カンウォン道ヤング郡ヤング邑パクスグンロ265-15
絵を通して人間の良さや真実を表現する画家・朴寿根(パク・スグン)。ゴッホのような狂気性やピカソのような革命性ではなく、ミレーのように率直な視線で人生を描き、現代の韓国美術界の中枢的存在として名声を高めました。故郷である江原道楊口郡にある家に200坪余りの規模で建設された楊口郡立「朴寿根美術館(パクスグンミスルグァン)」は、作家の芸術観や人生観を讃え、地域を代表する文化空間としての役割を果たしています。朴寿根美術館には『座っている二人の男』をはじめとする油絵3点、『木と二人の恋人』、『塔回り』などの版画、水彩画『絵の具』、そして数十点のドローイング作品などが展示されています。